華家
-HANAYA-
好きなものを好きな時に
No.54
NOVEL,その他ジャンル 2011.01.16
#STARDRIVER #スタドラ #シンドウ・スガタ #ツナシ・タクト #スガタク
15話放映前に妄想。もしスガタが綺羅星十字団に入るとしたら そのゼロ時間は、いつもと違っていた。「ス…
NOVEL,その他ジャンル
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15話放映前に妄想。もしスガタが綺羅星十字団に入るとしたら
そのゼロ時間は、いつもと違っていた。
「ス、スガタ……?」
タクトは目を見開いた。タウバーンの前で、敵のサイバディどころか十字団幹部のすべてが、彼に向かって跪いている。
彼――シンドウ・スガタに。
「ザメクの発動が可能となりました、代表」
ヘッドの静かな声が聞こえる。ワコは、同じ球体の中にいるスガタをゆっくりと振り向いた。
「ス、スガタくんどういうこと!? なんであの人たち…っ」
「ワコ、どいてくれ」
「きゃ……」
ぐ、と肩を押されて、球体が分裂する。押し出されたような形のワコは、タウバーンの手に受け止められた。
「ワコ! ……スガタどういうことだ!」
ワコを受け止めたタクトはスガタを振り仰ぐ。そこには、彼の背中しかなかった。
「言わなきゃ分からないほど馬鹿でもないだろう。僕は綺羅星十字団第一隊エンペラー代表…ザメクのスタードライバーだ」
少しだけ振り向いたスガタの視線が突き刺さる。伊達や酔狂ではない、スガタの本気だ。
「スガタ…っ……」
タクトの、しぼり出すような声がゼロ時間に響く。
「……泣かせるねえ。君は僕の思ったとおりの少年だよ」
「何の話しだ」
「我々はどんどんフェーズを上げていく。いくら銀河美少年とはいえ、いつまでも勝ち通せるはずもない。だけど君が彼と対峙していれば、少なくとも彼が死ぬことはないよね」
ヘッドはスガタの正面で、そう言って口の端を上げてみせる。
視線の交錯と沈黙。破ったのはスガタだった。
「入団の理由は問わず…だったはずだけど?」
「問わないよ。ただザメクのスタードライバーがいればそれでいい。それが君で、俺は嬉しいけどね」
「食えない男だな。だが邪魔はするなよ、あれは…僕でなければ相手ができん」
「御心のままに」
忠誠を誓う礼をし、ヘッドは幹部一同を下がらせる。
そこでようやくスガタは、タクトを……銀河美少年を振り向いた。
「スガタ…」
「お前と出逢った時から、こうなることは分かっていたような気がする」
「スガタッ……」
――お前を死なせたくはない、タクト。
「さあタクト、僕を幻滅させてくれるなよ」
かたかたと、タクトの口唇が震える。
以前対峙したときとは状況が全然違う。本当に敵同士として、向かい合わなければならないのだ。
ふるふると首を振る。
ワコが泣き叫んでいるのが分かるのに、どうすることもできない。
スガタを止めたいのに、何もできない。
「スガタァ……っ」
彼のシルシが青く光る。こんな時でさえ美しいと感じる、スガタの光。
溢れそうになる嗚咽をこらえたら、ひとつの雫がこぼれ落ちた。
「アプリボワゼ――――ザメク!!」
ゼロ時間の空間が、青白い光に包まれる。
「スガタアアァァアアァァ――――!!!!」
できうる限りに叫んだ声と伸ばしたタクトの腕は、スガタにはもう、届かなかった。
#STARDRIVER-輝きのタクト- #スタドラ #シンドウ・スガタ #ツナシ・タクト #スガタク