No.6, No.5, No.4, No.3, No.2, No.16件]

(対象画像がありません)

薄情2

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.02.01

#両想い #ラビユウ

 なかなかオモシロかったですよ? 不意に思い出す。ラビの帰還を報せてきた男の、揶揄うような言葉と笑い…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

薄情2




 なかなかオモシロかったですよ?



 不意に思い出す。ラビの帰還を報せてきた男の、揶揄うような言葉と笑い声。
 ゆっくりと息を吐きながら、状況を反芻してみた。
「……」


 胸にちりちり。
 胃腸にきりきり。


「ユウ?」
 知らず、背中に回した腕に力がこもる。
 どれだけか、殺意を混ぜながら。
「ユウ? ちょっ…イタタタタタタタ痛いって」
 イラついているのだと自覚し始めても、この殺意を収めることはできずにいた。いや、むしろこのまま絞め殺してやりたいくらいだ。
 それは情熱などでなく不快。
 神田は腕に更なる力を込め、ラビの身体を絞め上げた。
「痛い痛いマジ痛い」



 さすがは鍛えられたエクソシスト。腕力も人並み以上。
 ギシリ、と骨の軋む音が聞こえる────寸前。



「────フン」
 突然に力を緩め、ラビの身体を解放する。まさに、放るように。
「ゲッホゲッホ…ど、どうしたんさユウ~? 今めちゃくちゃイイ雰囲気だったんだぜ~?」
 わけがわからない、と戒めから解放されたラビは半ば涙目になりながら、痛む肋骨をさすりさすり神田を見上げた。
「調子いいこと言うな!」
 ビッとご丁寧に指まで指してくれる。本当に機嫌が悪いようだ。
 何が彼をそんな風にしているんだろう? 心当たりは思いつかない。
 指し当たっては帰還の連絡を入れなかったことくらいだろうか。
「ユウ?」
「途中吸血鬼だかなんだかに足止め喰らった割には、随分と楽しい任務だったみたいじゃねーかよ」
「へは?」
 任務、ということは今回の【元帥の護衛】のことだろう。
 ああそういえば確かに途中の村で足止めされていた。
 だがそれが彼の機嫌を悪くしている理由としては考えられないだろう。
「別に楽しくはねーさァ。よりによってクロス元帥の護衛だったしー、あの人まだこっち戻ってきて」
「誤魔化すな! 何が【楽しくない】だ! 吸血鬼ンとこの女にデレデレしてやがったくせに!!」
 ラビの言葉を遮って、神田の怒声が礼拝堂に響いた。


 それか。
 そうか、それか。


「なんで知ってるんさー?」
 ガクリとうな垂れるラビ。否定はしなかった。
「モヤシが言ってやがったんだよ!」



【綺麗な人でしたよー? 食人花に食べられそうになってるにもかかわらず、すごく興奮してましたからねー】



 ラビと神田の関係を知っていながら、いや知っているからこそなのだろうが、本当に楽しそうに。
「あーそー、アレンがねぇ…」
 仕方ねーなぁ、とでも言うように、盛大なため息をつくラビに、神田のイライラが増幅する。
「否定もしねェのか、てめェは!」
 できれば否定して欲しかった。
 新人の、オモシロ半分のからかいだと思いたかったが。
 その願いは当人によって崩された。
「ワリ、事実」
「……!!」
 握り締めた拳が震えた。
 この男はウソをつかない人間だと知っている。ひどく分かりやすいが、時々無意味に薄情だ。
「顔ちっちゃくて睫毛長くてさ、口唇ぷるんてしてて、スタイル抜群だったんさー。まんまストライクゾーン。アレは参ったね。けどさ~」
「ふざけんな馬鹿ラビ!!」
 神田の震える拳が、ラビの頬へと軌道を辿る。
 それをスナオに受けるより、優しいウソでも身に付けろ。
「ユウ」
「どうせオレは可愛くも綺麗でもねェよ! 女みてーに柔らかい身体なんて持ってねェし! 手の届く距離にさえいられねェ!」
 1ヶ月、なんてザラ。長いときなんて軽く3ヶ月も逢えない日が続く。
 人の心なんて薄情なほど揺れ動く。
 明日を約束できるものではない。
「泣いてる?」
「誰が泣いてる!」
 俯いた神田から、ぼたりぼたりと零れ堕ちてゆく雫。
 不謹慎だなと思いながらも、きゅうと締め付けられる心臓をどうすることもできなくて、ラビはゆっくりと神田に触れる。
「触るな」
「ヤ。オマエ普段涙溜めてっから、こんな時になって止まんねーのよ?」
 顔を上げようとしない神田を無理やりに上向かせ、流れ堕ちるクリスタルを口唇ですくい取る。
「余計な世話だ」
「そんで、オマエの悪いクセ。人のハナシはちゃんと最後まで聴くもんさ~」
 頬に、鼻先に、目蓋に、ラビの口唇が触れる。
 熱い舌が、冷えかけた心と身体を暖めてくれる。
「カワイイ女のコにも綺麗なお姉さんにもときめくけどさ~、オレがアイシてんのはユウなのさ~」
 軽めの口調に真実味は期待できない。
 だけど、ウソをつく男ではないと知っているから心臓が踊る。
「ストライクゾーンなんててんでハズレてんのにさぁー、ユウが、好き。スゴク好き」
 髪に口づけられる。額に口づけられる。



「ユウの髪も、ユウの肌も、目も、声も、体温も、全部好き」



 やがて口唇へと移動してゆく軌道は、変えることはできなかった。
 ちゅ、と音を立てる口唇。何度も、何度も。
 薄情なほどに上がってゆく熱が、なぜだか嬉しかった。
「ゴメンな、ユウ? 不安にさせた?」
「────別に、なってねぇ…っ」
 ふい、と顔を逸らした神田の首筋に、
「…たまにはスナオに好きとか言えんかね~?」
 ラビは噛み付くようにキスをした。ビクリと、神田の身体が震え。
 見えるようなトコに痕をつけるなというのはお決まりの文句。
「つーか一回も聞いたことないんさぁ~」
 正面から、見つめられる。体温が、2,3度上がる。
 真っ直ぐな感情が痛くて、言葉にしない薄情な自分が疎ましくて、神田は視線を泳がせた。
「…ま、いいケドな。ユウのそーゆう卑怯な口唇も好きだから」
 クスリと笑って身体を離すラビ。
 置いていかれそうな感覚に、思わず手を伸ばしていた。
「……」
 口唇を、相手のそれに押し付ける。
 不器用で、拙くて、それでも心からの、キス。





「……………ス、……き、だ」





 顔を見られないように、ラビを抱きしめ小さな声で、本当に小さな小さな声で呟いた。
「…ユ…、ありがと…」
 震えているようなラビの声に、喉が詰まる。
 ぎゅう、と抱きしめる腕に、素直に愛しさを感じていた。
「……っ」
 矢先、首筋にラビの口唇。それはいつものスキンシップではなく、扇情的で官能的。
「バッ…ラビ! こんなところでサカッてんじゃねぇ!」
「無理~、ユウがカワイイこと言うから~」
 勘弁してくれ。
 だってココは礼拝堂で。
 神を信じ祈り請うところであって。
「馬鹿、せめて部屋…っ」
「部屋までなんて我慢できねーさぁー」
 だからってこんなところで。
 信心なんか持っていやしないけど、神を冒涜するつもりかとせめてもの抵抗を試みてみた。
「あー、ダイジョブダイジョブ。オレの神様ユウだから」
 スペシャル笑顔のラビに、【は?】と間の抜けたような音が出る。
「だって【神様】って信じて愛して尊ぶものっしょ? オレの神様、ユウだから」
 繰り返し、吐き出される無条件の信頼。
 顔が火照っていくのが、わかった。
「か、勝手に言ってろ!!」
「ユウは? ユウの、神様」
「…間違ってもてめェじゃねぇ」
「え~、オレがこんなにアイシてんのに、薄情だな、ユウはー」
 いつのまにか礼拝堂の長机に押し倒された状態で、すでに何をどうをもできないところにまできてしまっていた。
「……後で覚えとけ、ラビ」
 のしかかるラビの身体を引き寄せながら、自分もまた望んでしまっている行為に身を投げる。
「アハ、無理。オレって薄情だから」
 都合悪いことはすぐ忘れるんさ~と、笑いながら長い長い口付けをした。



 神様
 かみさま


 罪深いワタシたちを呪うなら


 せめて


 今 この 瞬間に


#両想い #ラビユウ

(対象画像がありません)

幸福な時間

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.01.30

#両想い #ラビユウ

【幸せ】って、こーいうの言うんかなあ。 珍しいな、と思う。 こんなに無防備に寝顔をさらしているなんて…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

幸福な時間




【幸せ】って、こーいうの言うんかなあ。



 珍しいな、と思う。
 こんなに無防備に寝顔をさらしているなんて。


 温かな陽の光が優しくて、その空間だけ違う世界、に見えた。
 中庭のベンチ、ひっそりとまどろむ愛しいブラック・キャット。
 自分が近くにまで来たことにさえ、気づいているのかいないのか。

 どちらにしろ。

 どちらにしろ、この存在を許容してくれているのだ。
 なんという幸福だろう。


「ユウ」


 呼んでもやっぱり起き出さない。
 相当疲れているのか、その世界から出たがらないのか。

「イタズラ、するぞ」

 そんな風に半分本気で脅してみても、ピクリとも動かない。
 さてどうしたものだろう。
 このまま見つめていようか本当にイタズラしようか。

 少し考え、額を寄せ、ゆっくりと髪に口付けた。

 こんな幸福そうな寝顔を見せられては、これが今できる精一杯の【イタズラ】だ。陽の匂いがする髪を愛おしみ、この上なく幸福な気持ちで微笑んだ。


「オレも、寝よ」


 起こさないようにと隣りに座り込み、目蓋を閉じる。
 すぅーっと沈んでいく意識に、陽の沈みも重なった。
 自分こそが疲れていたのだろうか、大きな睡魔にぱっくりと包まれてしまう。
 数分後には、穏やかな寝息が風に乗って流れていた。


 それを見越したかのように、持ち上がった目蓋は黒猫のもの。
 肩に頭を預け幸福そうに眠る男を見下ろした。

「……馬鹿か、コイツ」

 どうやら意識があったようでやや頬を染めながら────


#両想い #ラビユウ

(対象画像がありません)

薄情

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.01.29

#両想い #ラビユウ

 薄情、だと思う。 これだけの人数がいて、寝食を共にしているというのに。「不便、だな」 神田は乱れか…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

薄情




 薄情、だと思う。
 これだけの人数がいて、寝食を共にしているというのに。
「不便、だな」
 神田は乱れかけた髪をかき上げる。指の隙間からぽろぽろと零れ落ちていく細い黒髪は、あの男がいつか好きだと言ったもの。



 エクソシストの出動と帰還は、エクソシスト同士で知り合えるものではない。連絡を取り合うとすれば無線ゴーレムでのみなのだが、それだって常備しているわけではない。
 指令を出す室長や、聞いていればその周りのものがエクソシストの動向を把握していればいい、などと組織している割には曖昧だ。


 昔はそれをなんとも思わなかったのに。


 神田はタンタンと階段を降りる。どうしても早まってしまう足取りを、他人に気取られないように。
 最近ようやく、【気に入っている場所】というものを理解できた。
 きっとそこにいるはずだ。


「情けねェ…」


 帰還を、他の誰かの口から聞かされるなんて、と舌を打つ。
 イチバン最初に貴方に逢いたい。
 そう思ってしまう自分に腹が立った。


 こんなのは自分であるはずがない。


 そうは言っても、【気に入っている場所】である礼拝堂にその姿を認めただけで高鳴ってしまう心臓は否定のしようがなく。
 男は神田に気づき振り返った。


「ユウ!」


 そうだ、この声だ。
 ゴーレム越しでなく、直接耳に入る、その音。
「帰ってくるなら連絡くらい入れろ、ラビ」
 ステンドグラスに透けるオレンジの髪が眩しくて、眉を寄せる。
「だーってオマエがいるとは思わんかったんさ~」
 立ち上がり、一歩一歩脚を踏み出してくる。
 神田は自分から歩み寄ろうとしない。向こうから近づいてくるのを知ってしまっているから。
「ユウ、1ヶ月ぶり」
 ぎゅ、と抱きしめてくれる。変わらない温もりが、神田を安堵させた。
「…1ヶ月と12日だ、薄情者」
「細けーな……そんなに寂しかったん?」
「なっ、何をほざいてやが────」
 火照った頬にゆるりと口づけられ、それは口唇へと移動する。
 冷たいと思っていた自分の口唇に相手の熱を移される。



 その瞬間が、幸福な時間であると言い切れる。



「……ぁ…ぃ、…た、かった」
 肩に、顔を埋める。
「ん。オレもさ」
 ぎゅう、と抱きしめる腕に力がこもった。


 神様
 かみさま


 貴方を信じていないワタシたちを薄情と思うのならば


 このまま


 石にでも

#両想い #ラビユウ

(対象画像がありません)

★★★Happy?

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.01.25

#R18 #両想い #ラブラブ #ラビユウ

 周りには闇しかなかった。 右も左も上も下も、遠慮のない深い闇で、自分はずっとそこにいた。「ユウ?」…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

★★★Happy?




 周りには闇しかなかった。
 右も左も上も下も、遠慮のない深い闇で、自分はずっとそこにいた。






「ユウ?」
 口づけをした後で、不思議そうな声を上げるラビ。
 嬉しそうに、でも不思議そうに。
 自分の方から口づけることは珍しい。
「どした?」
 目を開けてじっと見つめてみた。
 おぼろげなライトに透けるオレンジ色の髪。
 開かれていたら美しいだろう右目にかかる黒の眼帯。
 耳を貫くピアスを弾き、それを擁する耳朶をペロリと舐める。
「…っユ…?」
「…────抱けよ、ラビ」
 感じてるヤツを見るのは楽しかった。
 渇いた口唇にゆっくりと口づける。
「ユウ…え、いいの…?」
 自分から誘いをかけたのは片手で数えても足りるくらいだ。ヤツが歓喜しているのが手に取るように分かる。
「抱くのかよ抱かねぇのかよ、ハッキリしろ」
「ユ、ユウがいいなら…」
 戸惑いがちのラビの手に、チッと舌を打った。
「まどろっこしいな、寝てろお前」
 そう言ってトンと肩を押す。勢いでベッドに倒れこんだヤツを、上からまたぐ。



 見下ろすのは好き、だった。



「え、ちょ、ユウ…っ?」
 ラビがどんな表情をしているのか逐一知れる。
 綺麗なオレンジの髪が、シーツに溶けるのを見るのが好きだった。
「な、なあユウ、どうしたんさ今日は」
「うるせぇ」
 覆いかぶさって口唇を塞ぐ。ピクリと動いた腕は、やがて戸惑いながら俺の身体を抱きしめた。
 開いた口唇に舌を差し入れる。すぐに絡め返してくれる舌が、少しだけ残っていた羞恥心を吹き飛ばした。
 首筋に口唇を寄せる。
 ラビの手が俺のシャツの裾から入り込んだことに気づく。心の中で笑った。ヤツが精一杯俺を欲しがっているのが分かってしまうから。
「…っ」
 身体のラインをなぞられ息を呑む。
 知り尽くされてしまった性感帯は、ヤツの手でいとも簡単に解放されてゆく。
「ユウ、すっげぇカワイイ」
「妙なこと抜かすなっ、嬉しくねぇ!」
 くすぐったくて恥ずかしくて、額に巻かれたバンダナを目元まで引き下ろした。
「ユーウ、目ぇ隠されたらユウが見れないじゃん」
「見なくていいっ」
 そもそも俺のどこをどう見たら【カワイイ】なんて言葉が出てきやがるんだ。
「でもいっか。ユウのイイとこ知ってるし」
「っ…ア」
 いきなり握りこまれ、嬲られる。
 思わずベッドに手をつき、ラビの与えてくる感覚に酔った。



 いつからこんな風になったんだろう。
 ヤツの瞳は俺を追うのが当たり前になって、俺の身体がヤツを求めるようになって。
 周りには闇しかなかった。
 心地よかった。
 それが当たり前だと思っていたのに。



「ユウ…指、舐めて?」
 ラビがゆらりと手を伸ばしてくる。ヤツのせんとすることが手に取るようにわかり、俺は軽く首を横に振った。
「い……自分で…慣らす…」
「珍しくね? 見ててもいい?」
「いい、わ…けあるか、バカッ」
 未だ俺を嬲りながらラビはえー、と膨れる。可笑しくなって、指でその尖った口唇を弾いた。


 …のが間違いだった。


「…っ」
 ラビがその手を捕らえ、舌を絡めだす。俺の肩が震えた。
「ラ…ビ…っ」
 温かな感触が背筋にまでぴりぴりと刺激をもたらす。
「何、舐めてるだけじゃん? …感じる?」
 絡めながらの言葉が快楽を誘う。
 間接を唾液が伝う。
 湿った音が耳に入り込んだ。
「も…いい……っ」
 これ以上は熱が上がってしまう。
 手を引き剥がし、濡れた指を自分の秘部にあてた。
「く…」
 堪らない。
 自分をかき回しているのは確かに自分の指なのに、それに絡められたモノがラビの唾液だというだけで、恐ろしいほどに昂ぶってしまう。
「ア…っん」
 自分を追い立てているのは確かに自分であるのに、ラビに侵食されていると錯覚する。
「う……っあ…、は…!」
「ユウ…やらしー…」
「うるせぇ黙ってろ…!」
 ヤツが興奮しているのがわかる。
 それを感じ取って、また俺の欲望がレベルを上げた。
 指を引き抜き、息を吐く。
「ユウ? もうイイの?」
「……~だ…から黙ってろっつってんだろ…!!」
 屹立したそれをあてがい、ゆっくりと埋めてゆく。
 内臓全部が口から飛び出してきそうな圧迫感。
「んん……!!」
「っ…ユウ、悪ィ…ちょっと……力抜いて」
 キツイ、と浅い息の中音にしてくる。
「…っかやろ……てめェがでけェんだろうが…!!」
「だ~ってユウが自分からして…くれるなんて…珍しい、じゃん? オレも興奮してんのさ~」
「知るか、馬鹿っ…」
 口唇が震えた。喉が震えた。────歓喜に。
 この男は求めたものを与えてくれる。
「ん…っ」
「ユウ、やっぱキツイ?」
 ラビはそう言ってバンダナを押し上げる。鈍色の瞳が心配そうに俺を見上げているのがくすぐったくて。
 嬉しかった。
「……平気、だ。い…から寝てろ」
 愛しくて、愛しくて、ゆっくりと身体を傾け喉許を強く吸った。
 くっきりと痕が残るように。
「つ…ユーウ、あんまり強くしたら痛いってー」
 嬉しそうに責めるヤツがおかしくて、位置をずらし同じような痕を残した。
 所有、の刻印。
「情熱的だな~ユウは~」
 照れ隠しなのか、茶化すように笑うラビ。
 俺もそれにつられたのか、照れくさくなって顔を背けた。
「ユウ? 怒った?」
「別に怒ってねェよ…!」
 ラビの手が頬に伸びてくる。ゴメンて、と。
「お詫びにユウにもつけたげるー」
「バッ、馬鹿ラビお前っ、急に動くな!」
 ラビが身体を起こし、俺の身体を抱え込む。
 必然的に深くなってしまった結合部が疼いて、びくりと身体を震わせた。
「え~、でもユウ見てたら人形なんてマジ無理さ~」
 そんなワケのわからないことをほざきながら、ラビはそのまま俺を押し倒す。
「あう……ッ…」
「ユウ、大好き」
 動き始める余裕のなさげな腰に、俺の抗議は無駄に終わった。
「……んの馬鹿ウサギっ…」
 せめて愛しい肩に爪を立て。


#R18 #両想い #ラブラブ #ラビユウ

(対象画像がありません)

★★★

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2004.12.11

#R18 #ラブラブ #両想い

 一人一人に用意されたベッドが、ふたり分の重みを受けて泣き喚く。 神田はぎゅうとシーツを握り締めた。…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

★★★



 一人一人に用意されたベッドが、ふたり分の重みを受けて泣き喚く。
 神田はぎゅうとシーツを握り締めた。


「い……い加減にしろよジュニアっ……!!」
「んー、何ー?」
 赤みを帯びた髪が頬に当たる。くせのある彼の髪は、神田のそれとは全く違った軌道を辿る。
「なに、じゃねぇっ…何度やったら気がすむ…ッ」
 同じような大きさの手が神田を包み、黒猫は背をしならせた。落とされたキスに、何度も呻く。
「んんぅっ、ん、ふ…、う」
 絡め取られた舌先が、蹂躙されていく。


 侵食、と。


 そういえば一番近いだろうか。
「あ…う」
「欲しい? ユウ」
「い…るかバカッ」
 腰を抱かれ、肌を吸われ、犯されていく。
「いつまで経ってもスナオじゃねーなぁ…さっきはあんなに俺を飲み込んでたのに」
 耐え難い、屈辱。
 耐え難い、快楽。
 侵食された、溶けた脳。
「…んで……こん…なっ…あ」
「なにがよ」
「いつ…もと違ッ…うんだよ…!」
 腕が離れることはない。
 口唇が吸い付かないところはない。
 いつもだったら、最後には。


 最後には額にキスしてオヤスミいい夢を。


「マンネリになんないようにしてやってんじゃん。なぁ?」
「あっ…う……ぃきなり挿れんじゃね…!」
「だってユウ、酷くされんの好きだろ」
 突き上げられる。
 こんな乱暴な抱き方は【彼】らしくなかった。
「だれが……っも、よせッ…!!」
「あー、強いて言うならちょっとムカついてる」
 グイと喉を締め上げられ、片目で見下ろされる。
 その鈍い色の瞳は綺麗だなんて思ったけれど。
「かはっ…」
 酸素を求め、彼の腕を引っかく黒猫。微動だにもせず、普段優しげな彼の瞳が凶悪に揺らめいた。
「気に入らないんだけど」
 神田は声を絞り出す。なにが、と。
 彼は笑って神田を突き貫いた。

 ラビがモヤシ、と言うのと神田の悲鳴とが重なって空気に溶けた────





「で? 結局なんだよ。ヤキモチかよ」
「そうソレ。マジでムカツク」
 気怠い身体を起こし放られたシャツを羽織る。いけしゃあしゃあと音にするラビに、神田は眉を寄せた。
「アホらし…」
「あっは、犯るぞ」
 気に障ったらしいラビが笑顔で神田の肩を掴みベッドに引き戻す。
「待ておい、俺は3時間後に任務が入ってるんだ」
「だから? 平気だろユウなら」
「なんでてめーはそうなんだよジュニア!」
「やべー、ユウちょーカワイイ」
「離しやがれこの性欲魔人ッ!!」
 降りてきた口唇に、神田の抗議は吸い込まれ。
 入り込んできた舌を噛んでやっても、彼はオモシロそうに見下ろすだけだった────


#R18 #ラブラブ #両想い

(キャプション自動取得対象外)

このサイトについて

2000.01.01

ここは個人の運営する二次創作BL小説サイトです。ご理解の上閲覧願います。また、年齢制限のある作品はそ…

このサイトについて

ここは個人の運営する二次創作BL小説サイトです。ご理解の上閲覧願います。
また、年齢制限のある作品はその年齢に達してからご覧ください。

各出版社・ゲーム会社・メディア等とは一切関係ございません。

サイト内の文章および画像の無断転載・盗用は固くお断りいたします。
華家(https://morning-moon.blue/
華印
バナー(キャプション自動取得対象外)

bannerのみ直リンク可能(https://morning-moon.blue/banner.png