No.4, No.3, No.2, No.14件]

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薄情

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.01.29

#両想い #ラビユウ

 薄情、だと思う。 これだけの人数がいて、寝食を共にしているというのに。「不便、だな」 神田は乱れか…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

薄情




 薄情、だと思う。
 これだけの人数がいて、寝食を共にしているというのに。
「不便、だな」
 神田は乱れかけた髪をかき上げる。指の隙間からぽろぽろと零れ落ちていく細い黒髪は、あの男がいつか好きだと言ったもの。



 エクソシストの出動と帰還は、エクソシスト同士で知り合えるものではない。連絡を取り合うとすれば無線ゴーレムでのみなのだが、それだって常備しているわけではない。
 指令を出す室長や、聞いていればその周りのものがエクソシストの動向を把握していればいい、などと組織している割には曖昧だ。


 昔はそれをなんとも思わなかったのに。


 神田はタンタンと階段を降りる。どうしても早まってしまう足取りを、他人に気取られないように。
 最近ようやく、【気に入っている場所】というものを理解できた。
 きっとそこにいるはずだ。


「情けねェ…」


 帰還を、他の誰かの口から聞かされるなんて、と舌を打つ。
 イチバン最初に貴方に逢いたい。
 そう思ってしまう自分に腹が立った。


 こんなのは自分であるはずがない。


 そうは言っても、【気に入っている場所】である礼拝堂にその姿を認めただけで高鳴ってしまう心臓は否定のしようがなく。
 男は神田に気づき振り返った。


「ユウ!」


 そうだ、この声だ。
 ゴーレム越しでなく、直接耳に入る、その音。
「帰ってくるなら連絡くらい入れろ、ラビ」
 ステンドグラスに透けるオレンジの髪が眩しくて、眉を寄せる。
「だーってオマエがいるとは思わんかったんさ~」
 立ち上がり、一歩一歩脚を踏み出してくる。
 神田は自分から歩み寄ろうとしない。向こうから近づいてくるのを知ってしまっているから。
「ユウ、1ヶ月ぶり」
 ぎゅ、と抱きしめてくれる。変わらない温もりが、神田を安堵させた。
「…1ヶ月と12日だ、薄情者」
「細けーな……そんなに寂しかったん?」
「なっ、何をほざいてやが────」
 火照った頬にゆるりと口づけられ、それは口唇へと移動する。
 冷たいと思っていた自分の口唇に相手の熱を移される。



 その瞬間が、幸福な時間であると言い切れる。



「……ぁ…ぃ、…た、かった」
 肩に、顔を埋める。
「ん。オレもさ」
 ぎゅう、と抱きしめる腕に力がこもった。


 神様
 かみさま


 貴方を信じていないワタシたちを薄情と思うのならば


 このまま


 石にでも

#両想い #ラビユウ

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★★★Happy?

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2005.01.25

#R18 #両想い #ラブラブ #ラビユウ

 周りには闇しかなかった。 右も左も上も下も、遠慮のない深い闇で、自分はずっとそこにいた。「ユウ?」…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

★★★Happy?




 周りには闇しかなかった。
 右も左も上も下も、遠慮のない深い闇で、自分はずっとそこにいた。






「ユウ?」
 口づけをした後で、不思議そうな声を上げるラビ。
 嬉しそうに、でも不思議そうに。
 自分の方から口づけることは珍しい。
「どした?」
 目を開けてじっと見つめてみた。
 おぼろげなライトに透けるオレンジ色の髪。
 開かれていたら美しいだろう右目にかかる黒の眼帯。
 耳を貫くピアスを弾き、それを擁する耳朶をペロリと舐める。
「…っユ…?」
「…────抱けよ、ラビ」
 感じてるヤツを見るのは楽しかった。
 渇いた口唇にゆっくりと口づける。
「ユウ…え、いいの…?」
 自分から誘いをかけたのは片手で数えても足りるくらいだ。ヤツが歓喜しているのが手に取るように分かる。
「抱くのかよ抱かねぇのかよ、ハッキリしろ」
「ユ、ユウがいいなら…」
 戸惑いがちのラビの手に、チッと舌を打った。
「まどろっこしいな、寝てろお前」
 そう言ってトンと肩を押す。勢いでベッドに倒れこんだヤツを、上からまたぐ。



 見下ろすのは好き、だった。



「え、ちょ、ユウ…っ?」
 ラビがどんな表情をしているのか逐一知れる。
 綺麗なオレンジの髪が、シーツに溶けるのを見るのが好きだった。
「な、なあユウ、どうしたんさ今日は」
「うるせぇ」
 覆いかぶさって口唇を塞ぐ。ピクリと動いた腕は、やがて戸惑いながら俺の身体を抱きしめた。
 開いた口唇に舌を差し入れる。すぐに絡め返してくれる舌が、少しだけ残っていた羞恥心を吹き飛ばした。
 首筋に口唇を寄せる。
 ラビの手が俺のシャツの裾から入り込んだことに気づく。心の中で笑った。ヤツが精一杯俺を欲しがっているのが分かってしまうから。
「…っ」
 身体のラインをなぞられ息を呑む。
 知り尽くされてしまった性感帯は、ヤツの手でいとも簡単に解放されてゆく。
「ユウ、すっげぇカワイイ」
「妙なこと抜かすなっ、嬉しくねぇ!」
 くすぐったくて恥ずかしくて、額に巻かれたバンダナを目元まで引き下ろした。
「ユーウ、目ぇ隠されたらユウが見れないじゃん」
「見なくていいっ」
 そもそも俺のどこをどう見たら【カワイイ】なんて言葉が出てきやがるんだ。
「でもいっか。ユウのイイとこ知ってるし」
「っ…ア」
 いきなり握りこまれ、嬲られる。
 思わずベッドに手をつき、ラビの与えてくる感覚に酔った。



 いつからこんな風になったんだろう。
 ヤツの瞳は俺を追うのが当たり前になって、俺の身体がヤツを求めるようになって。
 周りには闇しかなかった。
 心地よかった。
 それが当たり前だと思っていたのに。



「ユウ…指、舐めて?」
 ラビがゆらりと手を伸ばしてくる。ヤツのせんとすることが手に取るようにわかり、俺は軽く首を横に振った。
「い……自分で…慣らす…」
「珍しくね? 見ててもいい?」
「いい、わ…けあるか、バカッ」
 未だ俺を嬲りながらラビはえー、と膨れる。可笑しくなって、指でその尖った口唇を弾いた。


 …のが間違いだった。


「…っ」
 ラビがその手を捕らえ、舌を絡めだす。俺の肩が震えた。
「ラ…ビ…っ」
 温かな感触が背筋にまでぴりぴりと刺激をもたらす。
「何、舐めてるだけじゃん? …感じる?」
 絡めながらの言葉が快楽を誘う。
 間接を唾液が伝う。
 湿った音が耳に入り込んだ。
「も…いい……っ」
 これ以上は熱が上がってしまう。
 手を引き剥がし、濡れた指を自分の秘部にあてた。
「く…」
 堪らない。
 自分をかき回しているのは確かに自分の指なのに、それに絡められたモノがラビの唾液だというだけで、恐ろしいほどに昂ぶってしまう。
「ア…っん」
 自分を追い立てているのは確かに自分であるのに、ラビに侵食されていると錯覚する。
「う……っあ…、は…!」
「ユウ…やらしー…」
「うるせぇ黙ってろ…!」
 ヤツが興奮しているのがわかる。
 それを感じ取って、また俺の欲望がレベルを上げた。
 指を引き抜き、息を吐く。
「ユウ? もうイイの?」
「……~だ…から黙ってろっつってんだろ…!!」
 屹立したそれをあてがい、ゆっくりと埋めてゆく。
 内臓全部が口から飛び出してきそうな圧迫感。
「んん……!!」
「っ…ユウ、悪ィ…ちょっと……力抜いて」
 キツイ、と浅い息の中音にしてくる。
「…っかやろ……てめェがでけェんだろうが…!!」
「だ~ってユウが自分からして…くれるなんて…珍しい、じゃん? オレも興奮してんのさ~」
「知るか、馬鹿っ…」
 口唇が震えた。喉が震えた。────歓喜に。
 この男は求めたものを与えてくれる。
「ん…っ」
「ユウ、やっぱキツイ?」
 ラビはそう言ってバンダナを押し上げる。鈍色の瞳が心配そうに俺を見上げているのがくすぐったくて。
 嬉しかった。
「……平気、だ。い…から寝てろ」
 愛しくて、愛しくて、ゆっくりと身体を傾け喉許を強く吸った。
 くっきりと痕が残るように。
「つ…ユーウ、あんまり強くしたら痛いってー」
 嬉しそうに責めるヤツがおかしくて、位置をずらし同じような痕を残した。
 所有、の刻印。
「情熱的だな~ユウは~」
 照れ隠しなのか、茶化すように笑うラビ。
 俺もそれにつられたのか、照れくさくなって顔を背けた。
「ユウ? 怒った?」
「別に怒ってねェよ…!」
 ラビの手が頬に伸びてくる。ゴメンて、と。
「お詫びにユウにもつけたげるー」
「バッ、馬鹿ラビお前っ、急に動くな!」
 ラビが身体を起こし、俺の身体を抱え込む。
 必然的に深くなってしまった結合部が疼いて、びくりと身体を震わせた。
「え~、でもユウ見てたら人形なんてマジ無理さ~」
 そんなワケのわからないことをほざきながら、ラビはそのまま俺を押し倒す。
「あう……ッ…」
「ユウ、大好き」
 動き始める余裕のなさげな腰に、俺の抗議は無駄に終わった。
「……んの馬鹿ウサギっ…」
 せめて愛しい肩に爪を立て。


#R18 #両想い #ラブラブ #ラビユウ

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★★★

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ 2004.12.11

#R18 #ラブラブ #両想い

 一人一人に用意されたベッドが、ふたり分の重みを受けて泣き喚く。 神田はぎゅうとシーツを握り締めた。…

NOVEL,D.Gray-man,ラビユウ

★★★



 一人一人に用意されたベッドが、ふたり分の重みを受けて泣き喚く。
 神田はぎゅうとシーツを握り締めた。


「い……い加減にしろよジュニアっ……!!」
「んー、何ー?」
 赤みを帯びた髪が頬に当たる。くせのある彼の髪は、神田のそれとは全く違った軌道を辿る。
「なに、じゃねぇっ…何度やったら気がすむ…ッ」
 同じような大きさの手が神田を包み、黒猫は背をしならせた。落とされたキスに、何度も呻く。
「んんぅっ、ん、ふ…、う」
 絡め取られた舌先が、蹂躙されていく。


 侵食、と。


 そういえば一番近いだろうか。
「あ…う」
「欲しい? ユウ」
「い…るかバカッ」
 腰を抱かれ、肌を吸われ、犯されていく。
「いつまで経ってもスナオじゃねーなぁ…さっきはあんなに俺を飲み込んでたのに」
 耐え難い、屈辱。
 耐え難い、快楽。
 侵食された、溶けた脳。
「…んで……こん…なっ…あ」
「なにがよ」
「いつ…もと違ッ…うんだよ…!」
 腕が離れることはない。
 口唇が吸い付かないところはない。
 いつもだったら、最後には。


 最後には額にキスしてオヤスミいい夢を。


「マンネリになんないようにしてやってんじゃん。なぁ?」
「あっ…う……ぃきなり挿れんじゃね…!」
「だってユウ、酷くされんの好きだろ」
 突き上げられる。
 こんな乱暴な抱き方は【彼】らしくなかった。
「だれが……っも、よせッ…!!」
「あー、強いて言うならちょっとムカついてる」
 グイと喉を締め上げられ、片目で見下ろされる。
 その鈍い色の瞳は綺麗だなんて思ったけれど。
「かはっ…」
 酸素を求め、彼の腕を引っかく黒猫。微動だにもせず、普段優しげな彼の瞳が凶悪に揺らめいた。
「気に入らないんだけど」
 神田は声を絞り出す。なにが、と。
 彼は笑って神田を突き貫いた。

 ラビがモヤシ、と言うのと神田の悲鳴とが重なって空気に溶けた────





「で? 結局なんだよ。ヤキモチかよ」
「そうソレ。マジでムカツク」
 気怠い身体を起こし放られたシャツを羽織る。いけしゃあしゃあと音にするラビに、神田は眉を寄せた。
「アホらし…」
「あっは、犯るぞ」
 気に障ったらしいラビが笑顔で神田の肩を掴みベッドに引き戻す。
「待ておい、俺は3時間後に任務が入ってるんだ」
「だから? 平気だろユウなら」
「なんでてめーはそうなんだよジュニア!」
「やべー、ユウちょーカワイイ」
「離しやがれこの性欲魔人ッ!!」
 降りてきた口唇に、神田の抗議は吸い込まれ。
 入り込んできた舌を噛んでやっても、彼はオモシロそうに見下ろすだけだった────


#R18 #ラブラブ #両想い

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2000.01.01

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ここは個人の運営する二次創作BL小説サイトです。ご理解の上閲覧願います。
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