華家
-HANAYA-
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No.284
金色の曼珠沙華 2017.10.01
#シリーズ物 #ウェブ再録
案外華奢な手を押さえつけて、上から見下ろした。 ドク、と心臓が音を立てたのは自覚していて、その音を…
金色の曼珠沙華
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案外華奢な手を押さえつけて、上から見下ろした。
ドク、と心臓が音を立てたのは自覚していて、その音を静める術など知りやしない。ただ、もっと大きく、もっと速くする方法だけは知っていた。
「兵頭っ……よせっ、こんなことしてただですむと思ってんのかてめぇ……!」
十座はふるりと首を振る。
ただですむとは思っていない。今でさえ、軽蔑ととてつもない怒りがひしひしと感じられるのだ。自分の望みを実現させてしまったら、すべてが壊れていくのも分かっている。
(止められねぇんだ)
触れたい。そう思ってしまった熱情は、自分の意志でももうどうにもできない。
左京さん。
小さく呼ぶ。
この想いが叶うのなら、命をくれてやってもいい。そんな風に思うほど、あの人に触れたい。
口唇を塞いだ。舌に噛みつかれたけれど、それさえも快感に変わっていく。押さえつけて、腕で拘束して、欲をただ、ぶつける。
「兵頭……ッ!」
熱い吐息と一緒に吐かれる自分の名に興奮して、左京の体を乱暴に暴いていった。
肌を滑り、口唇を寄せ、吸い上げて、押し込む。壊れてしまうのではないかと思うほど強く引き寄せて、左京の中に熱を流し込む。
(駄目だ、こんな、ことっ……!)
止めなければと思う心とは裏腹に、欲望だけが先走る。肌をぶつからせ、腰を揺さぶり、涙が左京の睫毛を濡らすのも構わずに、何度も、何度も、打ち付けた。
「左京さん……ッ」
#シリーズ物 #ウェブ再録