No.748

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永遠のブルーを書くに至ったのは

日々のつぶやき,永遠のブルー 2025.08.11

#制作秘話 #永遠のブルー

2021年9月に映画「リョーマ!」でハマッて10月のWEBオンリーに出て新刊を出し、たぶんすぐくらい…

日々のつぶやき,永遠のブルー

永遠のブルーを書くに至ったのは

2021年9月に映画「リョーマ!」でハマッて10月のWEBオンリーに出て新刊を出し、たぶんすぐくらいに構想を練り始めた気がする。
新しいジャンル・カプにハマッた時は必ず気合入れた長編を初期段階で出すので、今回も想定内だった。いかに原作に沿った「行間」を取り込めるか考えるの楽しい。

今回、ことの発端は原作でのたぶん何げない台詞だった。
全国大会立海戦、手塚と真田が戦っている最中、跡部が越前を迎えに行くヘリの中で言った、「昔ヤツが言っていた」。

昔……昔!? 昔っていつよ!? アンタらそんな仲良かった!!??🤔

という疑問。少なくとも跡部はファントムの仕組みを手塚と話し合う機会があったんだ。…………あったんか?? いつ????
対戦はしてなくても、プレイヤーとして部長同士として多少なりとも交流はあったかもしれん。けどそんな突っ込んだ話する? 手塚ゾーンすらそんなに使う試合なかったんじゃ?

いつそんな技のこと話し合う機会があったのか。見せろ。
いやにわかの私が知らんだけでどっかのメディアで描かれてたんかもしれん。

だが知らん。そこに至るまでの過程を書きたい。

そこからは原作を読み込んで一応時系列だけ書いて後はほぼ頭の中で組み立て。

この時点で、使いたいフレーズが決まる。
タイトルは永遠のブルー。やはり「永遠」は外せない。
それを回収するラストの手塚の台詞。
帯の文言。これは作中の台詞にもなる。
締めの「あの日見た青が、今もこの目に焼き付いている」

書きたいシーンがいくつか浮かぶ。
・書き出しは「なぜお前が膝をついているんだ。」この時点で手塚サイドも書きたいと思っていたため、原作「いつ膝」を導入する想定でリンクさせた。手塚サイドにも同じフレーズあり。
・忍足に「あの日で氷帝(俺ら)の夏は終わったのに、お前の夏はあの日に始まってもうたんやな、跡部。なんちゅう皮肉や」って言わせたかった。
・恋を認めて諦めるシーン。
・跡部、手塚ファントムの練習台にされる。ここで自分の中の疑問を昇華。
・ユキヒョウちゃんプレゼントされて、束の間の休息。
・いつ膝。「叱責もなく、落胆もなく、また憐憫もない。『俺はここにいる』という、ただそのためだけの言葉だ。」はどうしても入れたかった。
・「初恋の人が忘れられなくて。ほぼ十年こじらせたままなんですよ」からの「あの時点では八年だが」「二年なんざ誤差の範疇だろうが!」
・サポメンたちがモッキンバードで乾杯するところ。カクテル言葉大好き。
・告白シーンは僅かの距離を跡部が埋める形で→手塚の手を取って引き寄せ、抱きしめるシーンへ。ここは何度も頭の中で動きをシミュレーションした。
・不二に借りたCDの真相

デザイナーさんにカバーと帯を依頼
毎度お世話になっている雪永さん/metior design に依頼しました。この時点で12/28だった。

●作品ジャンルとカップリング*
少年ジャンプ「テニスの王子様」
手塚国光×跡部景吾
●全年齢orR-18*
R-18
●本のタイトル*
永遠のブルー
●タイトルの英訳やローマ字表記*
Blue of the eternity
●本のあらすじ*
「八年越しの片想いが実るハッピーエンド」シリアス調。
関東大会で試合をして以来、跡部はずっと手塚のことを考えてしまう。怪我を悪化させてしまったせいだと思っていたが、
リハビリを終えて戻ってきた手塚に「お前とテニスがしたい」と言われて自分の恋情らしきものに気づく。
しかし良きライバルとしてしか接することはできず、心に秘めたままでいようと決めた。
友人として過ごす中での選抜合宿中、プロになるという手塚の背中を押してドイツへと送り出し、跡部は中学生選抜を率いて世界大会へ。
そこでドイツ代表の手塚と再会するが、日本代表の跡部とは当然敵同士。想いを秘める以上縮まらない距離は好都合だったが、
跡部は手塚のプロへの道のりに対する覚悟を知り、自身もまたプロになる覚悟を決めた。
八年後、お互いプロになってライバルとして付き合いを続けている。手塚の全英オープン優勝を祝して食事をしている際、
神妙な面持ちの手塚に恋を告白される。その想いは中学生の頃からだといい、両想いだったことをお互いが知らなかった。
跡部もずっと秘めてきた想いを告げることができ、無事に結ばれる。
●表紙の雰囲気*
きれいめ
王冠や優勝カップのモチーフが入っていると嬉しいです。
●着色傾向*
デザインによってお任せ
●表紙のイメージカラー*

●カラーの使用範囲*(下記より一つご指定ください)
デザインによってお任せ 畳む


この依頼内容で
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これができあがってくるんだから、デザイナーさんてホントにすごい。
装丁を考えつつ、本文の執筆、推敲、校正。

文章がページをまたがないようにしてるんですが、たまに「この文章をここに置きたい」ってのがあって。漫画で言ったらコマ割みたいなものですかね。ページをめくったすぐにこの文がくるようにとか、この文で引きを作るとか、そういうの。
今回はラストの「あれは、俺にとって何よりも強くて美しい、永遠のブルーだ」って台詞。これは絶対に右ページのいちばん始めに置きたかった。上手くいって満足。

そういえば、これ原稿書いてる最中に骨折したんですよね、利き腕。というか、肘。仕事からの帰り道、すっころんで手をついちゃって、痛みより何より、スマホの画面が蜘蛛の巣状態にバキバキに割れたことの方が重大だった……。何しろその翌日からテニラビの周年イベントが始まるって状態だったから。とわメロで塚跡一緒のグループとか、走るしかないやろって思ってたのに。
家帰って「何か痛み取れんなあ……」とか呑気に考えてたんだけど翌朝もズキズキ痛くて、仕事休みもらって急遽病院へ。折れてたwwwそれは痛いて。
まあなんとか書き上げた頃に、初めてテニミュを見に行きました。新テニミュのセカステ、2/18のソワレ。そこで衝撃を受けて、当日券買いながら東京楽まで5連チャン観劇した記憶。そこでまた跡部の解像度が上がって少し書き直したりもしました。

初版はコスパ無視してやりたい装丁詰め込んで、スピンを金色にしたりした。楽しかったですね。
原稿着手から3か月くらいかかってる。ハマりたてでまだ解釈が定まりきってなかったせいで、時間がかかった。けれど、お気に入りの作品になりました。
感想いただくことも増えて嬉しい限りです。

また他の本も秘話とか書けたらいいな。


#制作秘話 #永遠のブルー