華家
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No.721
NOVEL,テニプリ,塚跡,塚跡お題100本マラソン 2025.04.09
#お題 #両想い
「跡部」 手塚の声が聞こえる。だけど跡部は、それに応えることができないでいた。「跡部、大丈夫か?」 …
NOVEL,テニプリ,塚跡,塚跡お題100本マラソン
お題:リライト様 /「……分かれよ、ばか」
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「跡部」
手塚の声が聞こえる。だけど跡部は、それに応えることができないでいた。
「跡部、大丈夫か?」
大丈夫じゃない、と応えることもできない。体中がギシギシと痛んで、声を出すことすらままならないのだ。
まさか、こんなに大変な行為だとは、思ってもみなかった。
つい先ほど、手塚と初めて肌を合わせた。
お互いが合意の上の行為だ、特に誰が悪いというわけでもないのだが、こんなに痛いと誰かを責めたくもなる。その相手は主に、手塚だ。
「すまない、無理をさせたとは思うが……」
「体中、いてぇ……がっつきやがって」
「抑えられなかったんだ。まさかあんなに色っぽいとは思っていなかった」
ぐっと言葉に詰まった。自分はどんな醜態をさらしたのかと思うと恥ずかしくてしょうがないが、手塚がそう言うのならよしとしておこう。
「本当にすまない。体を拭くから、腕を」
「……いい、自分でやる。ちょっとマシになってきた」
だが、と心配そうな手塚から濡れたタオルを分捕って、怠い体をどうにか起こした。
「今俺の体に触るんじゃねえ……」
それでも手を貸そうとする手塚を睨みつけて、跡部はそっぽを向く。
余韻の冷めないこの状況で手塚に触れられたら、おかしなことになってしまう。体の悲鳴も聞かずに、再び体を重ねることになるはずだ。
「……分かれよ、ばか」
そんな跡部の小さな呟きを、手塚はどう受け止めただろうか。
#お題 #両想い