華家
-HANAYA-
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No.716
NOVEL,テニプリ,塚跡,塚跡お題100本マラソン 2025.04.04
#お題 #両想い
ひどく疲れた顔をした恋人を、無理矢理寝室に引っ張り込んだ。無茶をするなというのに聞きやしない。 最…
NOVEL,テニプリ,塚跡,塚跡お題100本マラソン
お題:リライト様 /「おいで」
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ひどく疲れた顔をした恋人を、無理矢理寝室に引っ張り込んだ。無茶をするなというのに聞きやしない。
最近はもう諦めている。どうにもならないのだから。
だけどそれは、自分の存在をないがしろにされているだとか、さほど重要に思ってくれていないだとか、そんな諦めではない。
好きにやるといい。こちらはそっと背中を押してやるだけだ。
そうして疲れて帰ってきたら、こうして出迎えるだけでいい。
〝ここ〟がお前の〝帰る場所〟だと認識してくれていたら、それで満足だ。必ず最後には俺がいることを思い出してくれれば。
まあ、着替えくらいは手伝わなくても自分でやってほしいものだが。世話を焼くのにも若干慣れてきて、楽しんではいる。
「お疲れ様」
「……ああ……」
聞いているのかいないのか、曖昧な頷きしか返ってこなくても、甘えてすり寄ってくる恋人に俺の口許が緩んでいく。
先にベッドへ潜り込んで、一人分空けてブランケットを持ち上げる。
「おいで」
「ん……」
眠たげな声を上げ、ゆっくりと隣に横たわる。そんな恋人をブランケットごと抱きしめて、こめかみにキスをした。
「おやすみ、俺の傍でゆっくり眠るといい」
この時間は、誰にも邪魔をさせないから。
#お題 #両想い